Office 365 Excel の最新バージョンが重い、落ちるなどへの対策

超低電圧であるにしろ、Core i7 (8550U)でメモリも12GB積んでいるにもかかわらず、Excelが重くて、ハードウェアアクセラレーションをオフにするなどしても、解決せず、困っていたが、最近は起動して少し使うと、すぐ落ちるようになってしまったため、さすがに対策を打たざるを得なくなった。

まず、クリーンインストールして、試してみたところ、最初に問題なく使っていたように、比較的きびきびと動くことを確認し、最新バージョンにアップデートすると途端に重くなったので、いろいろバージョンを検証したところ、1810では問題なく、1811から不具合が発生していることがわかった。

検索しても一見、同じ現状で困っている人は見当たらなかったので、使用している環境に依存するのかもしれないが、
Excelが重くて困っている人は試してみて欲しい。

自宅のデスクトップPCでも、同じ現象が発生していたので、再度、Twitter検索すると、やはり、同じように困っている人がいたようなので初心者向けの対策を追記した。

初心者(コマンドライン操作などができない人)は、まず、OfficeもしくはExcelを再インストールして、正常に使えるか試して欲しい。正常に使えるようになったら、アップデートのせいで、不具合が起きている可能性が大きいので、自動的にアップデートが入らないようにアカウントから「更新を無効にする」を選択すれば、とりあえず、使えるようになるはずだ。


セキュリティ上、問題があるが、初心者には以下のような複雑な操作はできないと思うので、やむを得ない。全く使えないようなアップデートを強制的に提供しておきながら、直る気配もないのでしかたない...

ツールやコマンドプロンプトが使える人は、再インストールの必要がないので、次を参考にして欲しい。

レジストリエディタが使い得ない人はOffice Deployment Toolを使って、1810にバージョンを落として、自動更新を切れば、とりあえず軽くなる可能性が高い。

以下の3行をメモ帳に貼り付け、config.xmlとして、Office Deployment Toolを展開したフォルダに保存し

<Configuration>
<Updates Enabled="TRUE" TargetVersion="16.0.11001.20108" />
</Configuration>

./setup.exe /configure config.xml

あとは、Excelのアカウントから、「今すぐ更新」を行い、完了し、再起動したら「更新を無効にする」に変えれば、完了。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2770432/how-to-revert-to-an-earlier-version-of-office-2013-or-office-2016-clic

しかし、上記のままでは、今後、更新できないため、レジストリエディタが使える人は、半期チャネルに切り替え、1808を使うのがよいだろう。
更新チャネルを切り替える必要があり、そのためには、まず、以下の通り、レジストリエディタでCDNを切り替えなければならない。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\ClickToRun\Configuration\CDNBaseUrl
CDNBaseUrl = http://officecdn.microsoft.com/pr/7ffbc6bf-bc32-4f92-8982-f9dd17fd3114

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sccm/sum/deploy-use/manage-office-365-proplus-updates#change-the-update-channel-after-you-enable-office-365-clients-to-receive-updates-from-configuration-manager

上記ようにレジストリエディタで書き換えたのちに

<Configuration>
<Updates Enabled="TRUE" TargetVersion="16.0.10730.20264" />
</Configuration>

./setup.exe /configure config.xml

Excelのアカウントから、「今すぐ更新」を行い、完了し、再起動したら完了だ。